
業種を問わず、全国に店舗を展開する大手チェーンにとって、店の電気設備の故障は大きな悩みのタネだ。「レジが開かない」「蛍光灯を変えても電気がつかない」。こんなトラブルが毎日、どこかの店で発生する。レジがなければ商売にならないし、照明が一個所ついていないだけで店のイメージは悪くなり、売り上げが数%落ちると言われる。
こうした店舗の電気設備トラブルを全国どこでも従来の半分のコストと時間で修理する。そんな新サービスで快進撃を続けているのがラナベイクだ。事業を始めてまだ7年余りだが、紳士服店やレンタルビデオ店の大手チェーンなど約140社を顧客に持つまでに成長した。
工事代金も修理期間も半減する新サービス
その仕組みは次のようなものだ。大手チェーンの店舗でトラブルが起きると、まずチェーンからラナベイクへ連絡が入る。電話を受ける担当者はいずれも電気工事士の資格を持つ"プロ"。電話の内容から故障の原因を判断し、最寄りの提携電気工事業者にトラブルの内容と必要な部材を伝え、工事を依頼する。特殊な部材はラナベイクが代行して取り寄せ、工事当日までに現地に届ける仕組みだ。
以前はチェーンと各地の工事業者が直接やりとりしていた。しかし、電気設備の素人が電話で故障内容を正確に伝えるのは難しい。このため、まず職人が一度店に行き、内容を確認して、後日、必要な部材を持って修理に赴くのが一般的だった。
「ウチが間に入れば、事前の確認作業がなくなる分、チェーンにしてみれば手間賃も、修理期間も半減する。工事業者にとっても、自分では開拓できない大企業を顧客にできる、部品の在庫が減るなど多くのメリットがある」と同社社長の永濱健は説明する。実際、工事代金から一定の手数料を支払う必要があるにもかかわらず、ラナベイクとの提携業者は全国で1500社を突破した。


